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考える足 think foot

「考える足」と「知的ウォーキング」のすすめ

団塊世代が65歳を過ぎ、高齢社会がさらに進展すると世界有数の長寿国であるわが国では、一人の現役労働者が4人の高齢者を支える時代が2030年前後に到来します。
そうなると現役労働世代は収入の大半を公的負担として徴収されるようになるか、消費税が大幅に引き上げられることになります。
実はこのような状況を、高齢者一人一人の努力で回避できる方法があります。
それは高齢者一人一人が健康管理に気を付け、一日も長く自分の足で快適に歩くことができるように各自が自助努力を行うことで、健康保険支出を抑制すると共に、介護予防を心掛けることで介護保険支出を抑制するという目的意識を明確に持ちながら生活することです。
こうした自助努力や目的意識を持つことで、高齢者は積極的に外出するようになり、外出することで高齢者の経済活動が継続され、脳も活性化され、歩きたい、出掛けたい、歩こうとする意欲が脚力を維持・向上させ、健康な高齢者が増えるようになります。
つまり各自が「健脚」であることが、各自の尊厳を守ることにつながり、家族の介護の負担を軽くし、こうした自助努力がやがては大きな社会貢献となります。
また、どんなに歳をとっても他人の世話にならずに「出掛けたい時に、すぐ出掛けられ、会いたい人にすぐ会える」ことが、その人の生き甲斐となり、さらに「健脚」であることが自分の尊厳を守り、家族の負担を軽減することにつながります。

実は多くの高齢者が、自分の足で歩けなくなったとき、「もう人生が終わった」と感じてしまいます。
いま、ウォーキングのブームであり、ウォーキングシューズが良く売れているそうですが、これからは健康や脚力の維持のみならず医療や介護の抑制、あるいは転倒予防・介護予防等の自助努力を続けるとの明確な目的意識を持って、「考える足」で「知的に歩くこと」が重要なのです。

特に「健脚」は、女性にとって重要です。
我が国は世界有数の長寿国であり、男性よりも女性のほうが長生きします。
この長生きする女性の膝の軟骨が女性ホルモンの減少の影響で平均55歳ですり切れてしまい、「膝が痛い」「足が痛い」と感じはじめ、さらに高齢者が転倒すれば骨密度が低下しているために骨折する可能性が増加します。
従って、人口が多い団塊世代の女性が「膝が痛い」「足が痛い」と言い出したり、転倒骨折すると、「外出しない→交通機関を利用しない→人と会わない→オシャレをしない→買い物をしない→外食もしない→旅行もしない→脳が刺激されない→認知症や生活習慣病になりやすい」等の負の連鎖が生じかねません。

一方、女性が高齢になっても元気に外出できるような社会では、「積極的に外出する→交通機関を利用する→人と会う→オシャレを楽しむ→買い物をする→外食をする→旅行に行く→脳が刺激を受ける→認知症や生活習慣病を予防する」等多くのメリットが生じると共に、外出することで生じる経済活動は消費の拡大につながり、医療保険支出や介護保険支出が同時に抑制されると共に、高齢者が受け取った年金や貯えを消費を通じて労働世代へ循環することができることになります。
いわば人口の多い団塊世代以上の高齢者は、これからの日本経済を支える重要な存在なのです。

つまり、高齢化社会の進展の中で、ひとりひとりの高齢者が「一日でも長く元気に自分の足で歩き、介助なしで外出すること」が、めぐりめぐって若い世代の負担を軽減し、日本の経済を支えることができるのです。
「なんだそんなことか」と笑われるかもしれません。
しかし、自分の足で歩くことができなくなり、高齢者の多くが介助を必要とした場合、社会へ与える影響は私たちが実感し得る以上に大きいのであり、病気や介護の予防も考えずに生活していると医療保険や介護保険の支出が増加し、これに伴って健康保険や介護保険の加入者負担比率が増加して、若者世代の負担を増加させ、やがて労働意欲を損ないかねません。

ある商品を購入すると途上国にミルクやワクチンが寄贈されるとか、ある商品をひとつ購入するとマングローブの植林事業にその売り上げの一部が寄付されるとか、ある商品を購入すると途上国の子供にポリオワクチンが1本寄付される等の間接的な社会貢献をアピールする商品が増えていますが、実はこうした間接支援事業は、その事業を運営する際の様々な経費に使われてしまうという現実があります。
こうした遠回りの社会貢献よりも、国民の皆さん一人一人が「健脚」であることのほうが、お金も掛からず、直接的な社会貢献につながるのです。

「えこる」は、「高齢社会は、高齢者が健脚であることが国の経済を支える時代」(健脚の時代)と考え、「歩行可能年齢の引き上げに必要な技術」や「転倒予防」や「転倒骨折予防」に積極的に取り組んでおります。